モノが溢れる時代に売れるための「持っていたい感」と「信頼感」と「仕組み」。
おはようございます。
早起きのライター、カンノオサムです。
今回は、わたしがいま模索していることを書くことで、ものづくり企業や小売店におけるモノを売るためのヒントにもなればと思います。
「不況にも負けない力」とは。
大学生のとき、企業見学会というゼミの研修がありました。
見学に行った企業は、音楽などのCDや、アニメなどのDVDのパッケージングを行っている会社です。
音楽が大好きなわたしには、自分が知っているミュージシャンのCDが出来上がっていく過程なども実際に見ることができ、感激したことを思い出します。
研修の最後に、企業の方からお話を聞きました。
その頃からずっと印象に残っている言葉があります。
「アニメのDVDはたくさん売れます。アニメファンの方々は、同じDVDを3つ買うからです。ひとつは観賞用、もうひとつは飾るため、またもうひとつは保管するためです。」という言葉でした。
これを聞いたわたしは、「アニメ業界は不況にも負けない力を持っている」と思いました。
この場合の「不況にも負けない力」とは、まさに「持っていたい感」ですね。
たとえば、矢沢永吉さんのファンがグッズのタオルを何本も買ってしまうことも同様のことが言えますね。
「持っていたい感」に必要な「信頼感」。
そんなわたしもどうしても持っていたいという思いで買ってしまうことがあります。
以前なら、音楽CDのジャケット買いや、衣類のデザインが良いものなどです。
また、やはりイベントではワクワクした気持ちが押すこともあり、グッズ等を様々買ってしまうこともあります。
しかし、そのときわたしの中にあるのは単に「持っていたい」という思いだけでしょうか。
好きなイベントでは会場の雰囲気が良いこと、スタッフさんの雰囲気や対応が良いことなどの「信頼感」が、その「持っていたい感」を後押しし、購買意欲へと発展しているのではないでしょうか。
どんな買い物でも、できるなら信頼できる企業や人から買いたいですよね。
現状に必要な売るための「仕組み」づくり。
幸運なことに、現代は様々な仕組みを作るためのツールがたくさん溢れています。
広告の打ち出し方も、デジタル化が増えました。
広範囲または特定地域限定で、さらに年代を絞って広告を打つことも出来ます。
ひと昔前の「仕組み」といえば、何かサービスや付録をつけることなどがありました。現代はどうでしょう。また、ウイルス情勢の現状はどうでしょう。
第一条件として良いものを作ることは当然ですが、売るための「仕組み」が無ければ、売れないどころか、その商品を知ってもらうこともできません。
生き残るため、その「仕組み」を作っていかなければなりません。
「持っていたい感」を刺激し、「信頼感」を与え、「仕組み」をもってこそ売れます。
わたしが大学生のときに感じた「不況にも負けない力」は、いつの時代にもアイデア次第で作っていけると思います。
多くの企業が減収減益のいま、あなたならどのように動きますか。
わたしも含め、戦略をもち、且つはやめの仕組みづくりが必要とされていることでしょう。
-
前の記事
勝ちに対しての価値 ~2020年甲子園高校野球交流試合を観て感じたこと~ 2020.08.26
-
次の記事
最近の仕事と、幼少期の夏の「持っていたい感」のこと。 2020.08.29