仕事の断り方にも心配りを。

仕事の断り方にも心配りを。

おはようございます。早起きのライター、カンノオサムです。

今回は、近頃わたしの仕事上での業務取引にあたってのやり取りの中で「断ること」についてです。

基本的に仕事を断らずにやってきたわたしですが、今年になり、断らざるを得ない状況が多く出てきています。また、わたし自身が断られることもありました。

こういったやり取りにおいては、微妙な言葉のニュアンスや心配りでお相手の方への配慮が必要と感じたので書いてみます。

頼まれるということは、誰かの役に立つということ。

まず、仕事を成り立たせるため、商売を成り立たせるためには、お客様がいなければなりません。

お客様とは、わたしたちに何か頼みごとをしてくれる存在です。その対価として、利益を含めた金銭をいただくことで、仕事や商売が成り立ちます。頼みごとをしてくれるお客様に対して、わたしたちそれぞれが出来る動きというのは、世の中の役に立つことになるはずです。

世の中の役に立たなければ、意味がありません。自発的に誰かの役に立つ行動をすることは、もちろん多くのパターンであり得ます。であれば、頼まれた仕事というのは、お客様はお金を支払うわけでもありますし、役に立って当然のことです。

つまり、頼まれるということは、誰かの役に立つということです。

自分の利益よりも優先すべきこと。

先日、コピーライターの糸井重里さんのインタビュー記事を読みました。

商売において、または生きていくことにおいて、自分の利益よりも優先すべきことがあるのでは、と思わせられる言葉がありました。

たとえば、雪国の冬には、雪が降り積もって除雪をする機会が多々あります。そのときに、自分のお店の前だけを除雪するか、お隣さんのところまで除雪をするべきか、という選択肢があった場合、お隣さんのところまで除雪をしたほうが自分のためになるというようなことを言っていました。

それは、他人からの直接の見返りがあるというわけではなく、こういった行動により自分自身の心が落ち着いて、安心してほかの仕事に取りかかれるという意味で自分のためになるということです。

「他人を思いやる行動が、結果的に自分のためになる」

誰もがなんとなくは分かると思いますが、なかなか行動に移すことは出来なかったりします。もしかしたら、他人を思いやれることこそが一番、自分にとっての「得」になるのかもしれません。

仕事を引き受けること、断ること。

そうはいっても、仕事上の取引が成り立たない場面は多々あります。

時間的な部分であったり、金銭面での折り合いが付かなかったりと様々です。その理由が、技術的な場合もあると思いますが、本当に出来ないのであれば仕方ないです。

商売とは、利益を得て存続していくことで、世の中のためになります。

商売をしている中で、通常に利益を得られて時間的にも対応できる場合は引き受ける仕事としている方も多いと思います。または、厳しい条件でも将来を見込んで引き受ける場合もあると思います。

逆に、頼まれた仕事を断らざるを得ない場合もあります。断る理由には、時間的または金銭面、技術面以外に要因があることもあります。

仕事を断るときでも、心配りを。

どんな理由だとしても、誰かに頼まれた仕事を断るときには、お相手の方に心配りをもって接したいものです。その方は、お金を支払う覚悟で頼んでいるわけですから。

近年ではメールなどの文面でのやり取りのみで完結することもあります。この場合、顔が見えないどころか、声のニュアンスも伝わらないので、心配りのある言葉選びをしたいものです。

近頃わたし自身が頼まれた仕事を断らせていただいたいくつかの事例や、依頼しようと連絡した業者さんから一方的に断られたことから学んだわたしなりの考えです。

なかなかバランスがむずかしいですし、場面場面の状況によりますが、最後にはどちらが「自分のため」になるのか、ということですね。