スープの素だけを渡されても、美味しいラーメンは作れない。

スープの素だけを渡されても、美味しいラーメンは作れない。

おはようございます。

早起きのライター、カンノオサムです。

今回、出だしのタイトルから、「いきなりなんなんだ?!」と思われてしまいそうです。

では、どういうことを言いたいのか、ちょっと書いてみます。

出来るわけがないお願いごとをいただくという、実際にあること。

「スープの素だけを渡されても、美味しいラーメンは作れない」、こんなことは当たり前のことでして、もちろん、さすがに私にも分かります。

こんなに堂々と放つ言葉ではないかもしれません。

しかし、このようにスープの素だけを渡して、ラーメンを作ってほしいという無茶なお願いごとがごくごく稀に存在します。

この表現は、私の業種、職業に当てはめて、例えとして考えた末にたどり着きました。

私の業種は広告関係で、職業は営業とディレクションです。

簡単にいえば、お客様からのお願いごとをいただき、広告などご希望の表現を行い、最終的に見合った対価をいただくことです。

お客様からお願いごとをいただくことを「スープの素だけを渡されること」、ご希望の表現を行うことを「美味しいラーメンを作ること」として、これではラーメンを作ることはできないという当たり前のことです。

さて、このようにできるわけがないお願いごとをいただくことが、実際にあります。

もしかしたら、過去に私自身も客の立場のときに同じようなお願いの仕方をしてしまったことがあるかもしれず、また、私自身が今後このようなお願いの仕方をしないための反省の意味も込めつつ書いています。

お客様の中にある思いを引き出す努力をすること。

私の仕事でいえば、お客様のご要望を叶えるために、精いっぱいの聞きとりをし、自分なりに考えて、案を出しては話し合い、お客様のご要望にできる限り近づけ、時にはそれを超えるための努力をしています。

そして、限られた時間の中、その対応を行うためのスケジュールを組んで、その時間内でできる限りのことを行います。

最初にお客様から「材料を渡すので、美味しいラーメンを作ってほしい」というお願いごとをいただくとします。

まず私は、そのお客様のご要望を叶えるべく、できる限り美味しいラーメンを作るため、お客様の中にある思い「美味しいラーメンを作るための材料」を引き出す努力をしていきます。

その際、自分の思いを上手く言葉にできるお客様がいたりもしますが、なかなか適切な言葉が出てこないお客様に対しては、私も一緒に試行錯誤をし、様々な角度から適切な言葉や近い言葉を見つけ出す努力をします。

そうすることで、スープの素だけだった材料に、麺が入り、具材や調味料など一つ一つが加わり、最適な時間を経て、最終的に美味しいラーメンが出来あがります。

これが私の理想であり、普段の業務で行っていることです。

スープの素だけを渡されただけでは、美味しいラーメンは絶対に作れません。

それでは、ラーメンを作ってほしいというお願いごとをしてきたお客様が、スープの素だけを私に渡して、この材料を使って期間内に作ってほしいと言ったまま、どこかへ行ってしまい、連絡もつかなくなってしまったらどうでしょう。

作れるわけがありませんね。

仕方がないので、私は自分なりにある程度の想像をすることで、材料を増やしていくしかありません。

それでもやはり困ってしまい、途中、お客様に問い合わせても通じません。

そうして、お客様の指定した期間が過ぎてしまった後で、やっとお客様が戻ってきました。

私が作ったラーメンをお客様に提供すると、お客様から「作り直してほしい」と言われました。

これは、お客様といえども、やってはいけませんね。

ごくごく稀ですが、悪意の有無にかかわらず、このようなことが実際に起こります。

どう頑張っても、スープの素だけを渡された状態で、美味しいラーメンを作ることは絶対にできません。