社会全体の中で意味を成さない仕事は、ROCKじゃない。
だいぶ、ご無沙汰しています。
早起きのライター、カンノオサムです。
本誌記事の更新について、創刊時に編集長のオーナーさんから、最低でも1か月に一回アップするよう命じられていましたが、半年以上も空けてしまい、その約束を大幅に破ってしまいました。
編集長のオーナーさんに至っては、怒りを通り越して私に呆れ果て、役職を辞任してどこかへ行って連絡がつかなくなってしまいました。
というわけで、半ば強制的に、私自らが編集長のオーナー兼ライターを務めることになりました。
早速ですが、今回はこの空白期間に私が行っていた仕事の中で、考えさせられたことを書いてみます。
コロナ禍によるデジタル環境の変化。
今、誰もが大なり小なりの忍耐を強いられるコロナ禍です。
この状況下で、オンラインだとか、リモートだとか、デジタルだとか、皆さまの働き方においても、環境の変化が著しくなっていると思います。
そんな中、私が行っている業務の一つ、ウェブサイト関連について、ご相談をいただくことが増えてきました。
本来、人が集まるはずの密空間のお店には、人が集まりにくいという理由からショップサイトを作りたいというご相談であったり。
訪問しての対面営業がしにくい状況のため、ウェブページを充実させることで、お問い合わせを増やしたいというご相談であったり。
デジタル展開には綿密な企画検討が必要。
ある程度の綿密な企画検討の上でのご判断であれば、このようにウェブ展開に力を入れることも充分価値のある動きだと思います。
ただ、世の中が今デジタル化だからやらなければというくらいの曖昧な企画でのウェブ展開は、あまり意味を成さないまま終わることが大いに考えられます。
さらにいえば、お客様自身の考えではなく、アドバイスをしている別の方がいて、その意見だけでのウェブ展開などは、その企画の段階で、もう先に起こる失敗が見えてしまいます。
私としては、できるならお客様にとって、より価値のあるものを提供したいと思っています。
お客様にとって価値があれば、それは社会全体として価値があるものになり得るからです。
はじめから失敗すると分かっていながら、お客様から懇願されて仕方なく行う仕事というのは、ご依頼をいただく有り難みは当然あるものの、何とも言えない歯がゆい気持ちが混ざりながら行うことになります。
結果的に、私の売上や利益にはなるとはいえ、お客様や社会全体の中では、あまり意味を成さない仕事になってしまいます。
社会全体の中で意味の無い仕事は、ROCKじゃない。
そこまでのことを私が心配する必要があるのかどうかは置いておくとして、こういった場合には、社会全体としての生産性が低い仕事になり、この時間やお金を他のもっと価値のあることに使った方がいいのではないかと思ってしまいます。
作家の村上春樹さんの書籍タイトルの言葉で「意味がなければスイングはない」という名言があります。
この言葉を村上さんがどういう意図で放ったのかを詳しく読んだことはありませんが、ジャズ音楽を例に出しながら、人の生き方や世の中を表したのではないかと想像しています。
私なりに別の言い回しをしてみますと、「意味がなければPUNKじゃない」、「意味がなければROCKじゃない」と表現を変えることもできるのかもしれません。
しかし、こういった考えや価値、判断には個人差があるため、なかなか難しいことでもあります。
少なくとも、私の中ではより良い判断ができる状態を保ちながら、できるだけ社会全体の中により良い価値をもたらす仕事をしていきたいです。
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